2017年2月15日水曜日

音楽理論的に正しい料理教室(5)おいもの天ぷら


 お昼にさつまいもを天ぷらにする。
 天ぷらをさっくり揚げるコツは、氷水とか粉の溶き方ではないのです。世の中には天ぷら粉というものがあります。頼りなさい。そうやってなんでも一から自分でやろうとするから、天ぷらも人生も上手く行かないのです。って書いてて、自分の胸がすごい痛かった。

 いちばんのコツは、衣にスキマを作らないこと。
 TDTの第1型カデンツで厳格にくくってください。天ぷらの場合は衣のほうがトニックです。おいもさん(ドミナント)を水で溶いてない天ぷら粉(トニック)でお化粧してから、水で溶いた天ぷら粉(トニック)にくぐらせる。サブドミナントの油で揚げて、アーメン終止です。スキマさえ作らなければ、薄衣でも厚衣でもちゃんと揚がります。IV度保続音上では箸の先のほうでつままないこと。しばらくつつかないこと。衣がはがれちゃうから。
 衣が脱げちゃうと、そこから油が入って、いつものべちゃべちゃな天ぷらになっちゃいますからね。なんでも脱げば笑いが取れると思ったら大間違いですからね。って書いてて、自分の胸がすごい痛かった。ある程度色が着いたら、あとは放っておけば余熱で火が通るので、その間に茹でてた蕎麦でもよそってください。