昨年11月に初演、今年5月に再演したオペラ「卍」には多くの皆様にお出でくださいまして本当にありがとうございました。おかげさまでたいへんな好評をいただき、次回作の呼び声もございましたので、この度、同じく谷崎潤一郎の原作「瘋癲老人日記(ふうてんろうじんにっき)」をオペラ化し、12月7日、めぐろパーシモンホール小ホールにて初演致しますことを報告させていただきます。
配役は、人の営みの能力を失いながらもなお好色旺盛な資産家の老人・督助をバリトン・岡元敦司。その督助が惚れた足を持つ息子の嫁・颯子にメゾソプラノ・新宮由理。その颯子の不倫相手にして督助の甥っ子・春久に横山慎吾。ちょっぴり小うるさい督助の付添の看護婦・佐々木に津山恵。
以上「卍」メンバーに加え、日頃は「婆さん」と呼ばれ邪険に扱われる督助の妻・千代(※注 原作には名前の記載が無い)に今回初参戦のソプラノ・原千裕。督助の身を唯一案じてくれる小学生の孫・経助に森晴子。台詞のみの登場で、督助の娘のおしゃべり女・陸子(くがこ)に女優・藤田みか。颯子の旦那にして督助の息子・浄吉に俳優・西村功貴。(敬称略)
「死んでも君に踏まれていたい」
死ぬまで…いや、死んだ後も…自分という人間を全うして一体何が悪いのか。そんなメッセージを込め、喜劇として、コメディとして、人生の讃歌として、自分の心を押し殺して生きている現代人たち(と、変態ドM足フェチ野郎ども)に捧げるオペラ。いよいよ始動します。
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※オペラ「瘋癲老人日記」
原作:谷崎潤一郎
作曲、脚本、指揮:西澤健一
督助:岡元敦司(バリトン)
颯子:新宮由理(メゾ・ソプラノ)
佐々木:津山恵(ソプラノ)
春久:横山慎吾(テノール)
千代:原千裕(ソプラノ)
経助:森晴子(ソプラノ 子役)
浄吉:西村功貴(俳優)
陸子:藤田みか(女優)
演奏:室内アンサンブル・ラボ
2018年12月7日(金)
19時開演(18時30分開場)
めぐろパーシモンホール 小ホール
料金
指定席(プログラム付き 前から6列まで)6,000円
自由席 5,000円
制作:「卍」プロジェクト
チケットの申し込みは8月7日午前10時から
電話03-6421-1206(スタジオ・フレッシェ)